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にゃんにゃん。

2/22。
にゃんにゃんにゃんの日、ですねえ^^

というわけで、にゃんにゃん文です。ぬっこぬこです。ぬこかわいいよぬこ←

……実は去年、ぷけさんの文に感化されて書いてしまったものを仕舞い込んでいたんですけどね(´ω`)
ぷけさんが「いいとおもうよ!」って言って下さったので、うpさせていただきます。

ぬこみみ注意よ! ぬこみみだからって萌え成分なんてガン無視してるよ!





*****


朝。カーテン越しに差し込む光で目が覚める。
しぶとく残っている眠気を消そうと、うつ伏せに近い体勢のまま1つ伸びをして、体を起こ……そうとしたのだが、できなかった。


「?」


浮かしかけた腰に違和感。
何かに引き止められているような感覚に加えて、なんだかむず痒いような……それを通り越して軽い痛みすら感じる。
一体何なんだと、何の準備もなしに目を向けたのが悪かった。


「……は?」


何だこれ。
この、なんかふわふわした灰色のもの。
……いや、何かはわかる。今まで25年間生きてきた中で、目にした事くらいは何度もあるからな。
だが、こんな事があるはずはない。あってたまるか。
キジネコの尾が、自分の腰から生えているなど。




   にゃんにゃんにゃん
   白瀬家の場合




一度目を閉じて深呼吸する。
落ち着け、俺。きっと少し疲れているんだ。疲れのあまり幻覚を見たに決まってる。
そう念じながら目を開けても、尻尾は変わらずに布団の上にあった。
しかも先ほどは気付かなかったが、その先をレンがしっかりと握りしめている。道理で動けなかったわけだ。
さらに言うならば、彼にもトラネコの尻尾と耳が……耳?
脳裏をよぎった仮説に戦慄する。ほとんど無意識に、手が自分の頭に飛んでいた。


「嘘だろ……?」


髪とは違う、何やら柔らかなものが手に触れた。
ここまでくると驚きを通り越して呆れる。
漫画とかに出てきそうな美少女あたりの人間が、今の俺と同じ状況にあったのなら、まだ可愛らしいだろうが、いい年した男にこんなもんがあっても、何1つメリットを見い出せない。何の罰ゲームだ、これ。
これは悪夢だ、間違いない。そういう事にしておく。
自分の中で結論付けてしまうと、少しは気が楽になった。


「おいレン、起きろ」

「う~……」


とりあえず尻尾を解放してもらわない事には何もできない。そう思ってレンを揺り起こそうとするが、眠そうに呻くだけで、起きてくれる気配はない。
それどころか、ますます尻尾を握る手に力が込もっ……。


「い゛っ……!」


……痛い。ねじ切る気かこの野郎。痛みに尻尾の毛がぶわっと逆立って、見た目はさらにふわふわになった。
しかし、ちゃんと神経も通っているのか、なんて、妙に感心した。
夢の中で痛みを感じたという事に関しては……都合よく無視する事にする。


「あーもう……頼むからとにかく離してくれ……」


仕方なしに、指を一本一本引き剥がす。
苦労の末、ようやく自由になった尻尾は、少しばかりボサボサになってしまっていた。まぁ、あれだけ握られてりゃな……。
未だに鈍痛が残る部分を恐る恐る触れて確かめた。少し指に力を入れると、やはりまだじわじわと痛む。間違えて踏まないようにした方が良さそうだ。


「さて、と」


このままここに引きこもりたいのも山々だが、またレンが寝ぼけて尻尾を握ってくる可能性も捨てきれないので、足音をたてないようにしながら部屋を出る。
敷布団の外にまで伸びてきている尻尾を踏まないように歩くのには、かなり気を使った。濃い灰色と白の混じってるやつは……カイトか。この分じゃ他の奴らにも生えてるかもしれない。


「あ、マスター、おはようございます!」

「ああ、おはようミク……っと」


ちょうど部屋から出たところを鉢合わせて、元気よく挨拶してきたミクに、こちらも挨拶を返す。
だが、やはり目がいくのは彼女の頭の上と腰、白くて見るからに手触りの良さそうな耳と尻尾。
俺にはそういう趣味は……まぁそれほどないが、やはり俺よりは彼女の方が絵になるな、確実に。


「やっぱりお前もか」

「何がですか?」

「何がって、その……耳と尻尾がだな」


きょとんとした彼女の耳を指さしたが、ミクはますますわけがわからないといった顔をするだけだった。


「耳と尻尾がどうかしましたか? 別にいつもと変わらないと思うんですけど……」


今度は俺がきょとんとする番だった。
今、ミクは何と言った?
いつもと変わらない? いやいやいや。
それはないだろう。冗談キツいぞ。
だがしかし、ミクはそんなたちの悪い冗談を言うような奴じゃないしな……ああそうか、これは夢なんだったな、忘れていた。


「いや、何でもない」

「? ……ところで、カイト兄さんとレン君はまだ寝てるんですか?」

「ああ。起こそうとはしたがまったくその気配がないな。何かあったのか?」

「えっと、それが……」


俺の問いに言葉を濁すミクの横から、ひょいと茶色の尻尾が覗いた。


「昨日、リンがふざけてマタタビを盛ったらしいんですよ。レンはまだマシとしても、カイトには耐性がないって知ってるはずなのに……」


めーちゃんだ。イラついているのか、髪とほとんど同色の耳がひっきりなしにぴこぴこと動く。
しかし……マタタビか。


「なるほど、それで……」


人間がべろんべろんに酔っ払ったのと同じ状態と思っていいなら、納得がいく。
起こそうとしても起きないわけだ。


「マスターからも叱ってやって……あら」

「どうした?」


不意に言葉を切っためーちゃんに問うと、彼女はすっと手を伸ばした。
その先に尻尾がある事に気付いた瞬間、俺は思わず、素早くそれを引っ込めていた。
めーちゃんの事だから、握りしめる事はないと思うが……なるべくなら、痛いうちは他人には触らせたくない。


「あ」

「……すまん、ちょっと痛むから、つい」

「いえ……。その毛、癖がついちゃいますから、ちゃんと直しておいた方がいいですよ。痛むなら、無理しなくていいと思いますけど……」


確かに、このままぼさぼさでいるのでは尻尾が哀れだ。一応、自分のものらしいし。
しかし、どうやって直すんだろうか。ここはやはり少し水で濡らして、か?
とりあえず気休め程度に撫で付けてみたが、ほとんど効果はなかった。


「はぁ……わかった、そうする」

「マスター、今日なんかおかしいですよ?」

「あー、気にしないでくれ。嫌な夢を見ただけだ」


正確には現在進行形で見ているのだが。
というか、そうであってくれ。
怪訝そうな2人の横を通りすぎて、洗面所へ向かう。
鏡に移った俺の頭の上には、やはり尻尾と同じ色の三角耳。
顔をしかめた拍子にぴこっ、と片耳が立った。……引っこ抜いてしまいたい。それはもう思いきりよく、ぶちっと。


「けど……こんな下らない理由で流血しても仕方ないよな」


自分に言い聞かせるように呟いて、蛇口を捻る。
尻尾の先を軽く濡らしてから、指で毛を鋤いてタオルで拭く。
適当にやったのだが、少しはマシになりそうだ。
そこまで考えて、はっとする。


「何を真剣にこんな事やってんだ、俺は……」


絶望した。自分に。
もう少し酷ければ死にたいと口走ったかもしれない。そのくらい絶望した。
そんな事が頭の大部分を占めていたからか、俺はすっかり忘れていた。


「に゛ゃっ?!!」


洗面所を出て、後ろ手にドアを閉めようとしたところで、激痛が走る。
何が起きたかは見なくてもわかる。
あれだけ気にしていたのに……自分で自分の尻尾を挟んでしまうとは。なんてことだ。
思わず口から出た奇声にも気を配っていられない。
一瞬目の前が白んだほど、強烈な痛みだった。
普通ならすぐに視界が回復するはずだが、それどころか、目の前がぐにゃりと歪む。ねじ曲がった視界に、頭が重くなってくる。
たまらずに俺は目を閉じて……。



「っ……!」


目が覚めた。
長い距離を走ってきたかのような、荒い息を吐きながら、呆然と天井を見上げる。
見間違えようがない。俺の部屋だ。


「夢……か……」


誰ともなく呟いて、冬だというのに汗ばんだ額に手をやる。
しかし、変な夢だった。一体何があったらあんな夢を見るんだ。
いや、やめだやめだ。たかが夢の事にここまで悩んでは、キリがない。
着替えて散歩にでも行くか。


「ん……っ」


そう思って、布団の中で1つ伸びをして、体を起こそうと体勢を変えて。


「え」


身に覚えのある、何かに引っ張られるような感覚と痺れ。
何かの間違いであってくれと願いながら、俺は嫌な汗をかきながらも、その方向に目を向けた。


*****


いい年した男のぬこみみにはリアルには寒気しかしないと思うの←
というわけで、にゃんにゃんにゃん ver.白瀬家でしたー。
ぷけさん、原案素敵でした、ありがとうございましたー(´ω`)
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