スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Survival Colors 第8話

八話目です~。

自宅のPCのディスプレイが壊れて修理に出されてるので、学校からうpしております。
土曜日に書けてたんだけどな……ほんとですよ?(´・ω・`)



!注意書き!

この文の内容は、『VOCALOID』と『バイオハザード4』の2つのジャンルを混ぜてみたものになってます。
ジャンルの混合が許せない方、イメージを崩したくない方は、バック推奨です。
また、『バイオハザード4』は17歳以上推奨のゲームです。控えるようにはしてありますが、たまに残酷な描写が含まれる可能性があります。
17歳以上"推奨"なので、17歳未満の方が読もうと思っても止めはしませんが、自己責任でお願いします。



おk、読んでやるよ! って方は追記からどうぞ~。






*****


意を決して、トリガーを引く。
ぐい、と体が強い力で引かれて、次の瞬間には足が地を離れていた。
そのまま宙を横切るうちに、フックが引っかかっている屋根が近付いてきて、衝突を避けるために身体を傾ける。
そのまま脚を振り上げ宙で回転、慣性の法則に従おうとする勢いを殺し、その場に着地。


「ふぅ……」


足元に確かな感覚が戻ってきて、思わず息を吐く。
何度かやってみてコツは掴みかけてきたが、それでもこの感覚には慣れない。どうしても、失敗したらと思ってしまって、冷や汗をかく。


「なかなか上手じゃない」


そんな俺に対して、エイダさんは涼しい顔だ。使い慣れているなら当然だろうが……俺には理解しがたい。
彼女の誉め言葉にも、返事はしなかった。
馬鹿だなんだと言われているが、俺だって無能なソフトってわけじゃない。やろうと思えば、もっとも安全で無駄のない運動パターンの算出くらいできる。
ならば不安に思う理由もないはずなのだが……やはり、苦手なものは苦手だ。


「エイダさん……やっぱりこれ、お返しした方が……?」

「いいけれど、私は助けてあげられないわよ」


どうやら彼女は、ホールでめーちゃんたちを……と言うより、めーちゃんと一緒にいた男性を避けているらしい。
あれからもちらっと見かけはするのだが、すぐさまフックショットを使ってその場を離れてしまう。
……そのたびに、後を追う俺が今みたいな思いをするわけだが。いや、彼女がポーチにフックショットを入れておいてくれなかった事を考えると、贅沢は言えないか。


「余裕があるうちに慣れておいた方がいいわ。練習だと思う事ね」


言いながら、エイダさんはまた、ここから少し離れた回廊、そのバルコニーの柵に向けてフックを放つ。
そのままさっさと飛んでいってしまった彼女の背中に、俺はまた憂鬱な溜め息を吐いた。




[Survival Colors]
第8話




なんとか無事にバルコニーに着地して、額の汗を拭う。


「あの……俺たち一体どこに向かって……?」


問いを発しかけたが、すぐに口をつぐんだ。
握りしめたままだったフックショットをポーチに突っ込んで、代わりにライフルの安全装置を外す。


「……聞こえたみたいね」

「はい」


互いにやっと聞き取れるくらいの声量で、短く言葉を交わす。
明らかに出所が俺たちではない音……聞き慣れない妙な音が、微かに聞こえてくる。


「何でしょう……羽音、みたいですけど……」


音に敏感な俺たちにとって、音からその正体を探るのは得意分野だ。それでも、自信はない。
今まで聞いた中で一番近い音を挙げたが、仮にその推測が当たっていたとして、一体何の羽音なのか、はっきりと判別できない。
鳥類……ではないな、虫か。甲虫あたりの羽音に似ているが、それにしては音が大きい。
待て、そもそも羽音だと決めつけていいものか。


「……きゃあっ!」


不意に響いた悲鳴に、俺は思考を中断する。
若い女性の声だ。思わずエイダさんを見やるが、直後に自分の馬鹿さ加減に呆れた。
いま俺たちがいるこの建物は、どうやら1つの大きな部屋、それこそホールのようになっているようだが(一体この城にはホールがいくつあるんだ)、声はその中から聞こえてきた。
大体、エイダさんがそんな声を出すなんて、失礼だが想像しにくい。それくらい、彼女は肝の据わった女性だ。
そろそろと建物の中を覗き見ると、何か黒っぽい影が横切った。


「あれは……!」


どうやら、あの音は羽音で間違っていなかったらしい。
見たこともない、人間の背丈ほどの大きさの、虫のような生物がそこにいた。
俺たちが見ているのに気付いているのかいないのか、何かを腕に抱えて飛んでいる。
その"何か"の姿を認識して、俺は息を飲む。


「さっきの……!」


罠にかかったのか、捕らえられていた女の子。
ほぼ条件反射でライフルを構えたが、詰めていた息は舌打ちとなって虚空へ消えた。
あまり気にしていなかったが、ここは地上からはかなり離れた、高い場所だ。建物内部の床も大部分が抜けており、あの虫を狙撃できても、少女は無事では済まないだろう。
加えて、彼女はばたばたともがいている。下手をすれば、照準がずれて怪我をさせてしまう可能性だってある。


「言ったでしょう、彼女は大丈夫よ」

「っ……なんでそう言えるんですか、あの子は……!」

「あの子は人質だもの、向こうも殺しはしないわ」


淡々としたエイダさんの言い方に、つい声を荒げかけたが、人質と聞いてすっと頭が冷えた。
なるほど、確かにそれならば殺されたりはしないだろうが……しかし……。
……待てよ。
あの子がいたということはつまり……?


「エイダさ……っ?!」


気付いた時には、エイダさんは既にフックショットでその場を離れたところだった。
またか。そんなにあの人と顔を合わせたくないのか。
窓のように壁にあいた穴から、もう一度中の様子をうかがう。
先ほどの虫が、何匹もめーちゃんたちに群がっているが、3人とも上手くあしらっている。この分では、こちらが心配するだけ無駄なのかもしれないが……ん? 3人?


「ミク……!」


あの男性とめーちゃんと一緒になって、ミクがネギを振り回していた。
敵の姿に戸惑ってはいるようだが、それでもちゃんと戦えている。
ネギ1本で数体を相手にしていても劣勢に見えないのはどういう事だろう。
そう思った時、ミクの目が何気なくこちらに向けられそうになって、慌てて顔を引っ込めた。


「危なっ……」


口ではそう言いながらも、俺は思わず苦笑した。
ミクの武器はネギか。予想通りと言えば予想通りなのだが、あんな物を武器にできるのはミクぐらいだよなぁ。
……何にせよ、無事でよかった。


「……っと、こんな事してる場合じゃないな」


俺が手を出すまでもなさそうだし……ようやく気が付いたのか、虫の羽音が迫ってきている。
何より、早く行かないと置いていかれてしまう。
しまったばかりのフックショットを取り出して、ひとまずほぼ真上、屋根へとフックを放った。
トリガーを引くと、標的を失った虫の腕が虚しく宙を掻く。


「ギッ、ギギーッ?!」

「残念だったね」


屋根に着地して、すぐさまライフルを構える。発砲。
追ってきていた虫たちの羽が吹き飛び、バランスを崩した虫たちはもがきながら、落下していった。


「さて、と……」


落ち着いてきたところで、ぐるりと辺りを見渡し、赤いチャイナドレスを探す。
目立つ服装なだけあって、彼女はすぐに見つかった。少し離れた城壁の上を悠々と歩いているのが見える。
距離からして、あそこまで行くには、あと2~3回はフックショットのお世話にならなければならないだろう。


「はぁ……やだなぁ」


何度目かの溜め息と、フックを放つ音は、足元から聞こえる発砲音に掻き消された。


*****


カイト兄さん、ミクちゃんの無事を確認する、の巻。
フックショットですが、エイダさんと行動するからには、移動手段が徒歩だけじゃ無理があるよなぁ、と。色々おかしいかもしれませんが、スルーして下されば……(滝汗
でもカイトだとなんかカッコつかないような気がするのは私だけでしょうかw
っていうか、飛ばしすぎたかな……。

今回一番苦労したのはタイトルを入れるタイミングだったりする←


次回は再びレオン一行側の話に戻る予定。
スポンサーサイト

コメント

No title

うp乙でーすw
まさかこの時間に更新がくるとは予想外でした。
そうそう、タイトルを挿入する位置って迷うよね。うん、よかった、オレだけじゃなかった。
フックショットか・・・確かにエイダの移動手段には、常にそれが選択肢にあるだろうしね。上手いこと考えたなぁw
城の上空を高速で過ぎ去る、赤と青のシルエット・・・・・・かっこいいねb

ノビスタ相手に、葱サーベル一本で立ち向かうミクの姿もかっこいいw
さすが選ばれしツインテールだ(何
ともあれ、城の中を順調に攻略しているようですねえ。そろそろ右腕との戦いの場も近い・・・・・期待してるんだぜ(・∀・)

ではまた(*^ー゚)ノシ

れす。

ハーたん>
お昼休みにうpしたんです^^
すぐ決まるときはすぐ決まるんですけど、結構悩むんですよねー、タイトル位置。

フックショットなしで彼女についていくのは、相当疲れると思ったので、持たせてあげましたw←
カイトは本気を出せばかっこいいんだと信じてます。本気出さないとへたれっていう(殴
遠くから見てればカッコいいでしょうね、移動風景。

ミクならば、ノビスタなど敵ではないでしょうw だって葱サーベル装備ですしw
そうですね、そろそろヤツが来ますかね……もうちょっと先、ですけど^^

ちょっとばかし緊張とプレッシャーを感じてぷるぷるしながら書いていくことにしますw

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。